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【の】

格助/終助

【一】(格助)【1】連体関係を示す。【ア】所有・所属を表す。「私の家」「東京の人」【イ】性質・状態などを表す。「絹の※下」「水色のワルツ」「多量の雨」「七人の侍」【ウ】同格を表す。「娘の花子」【エ】(文語的)情意を示す形容詞の語幹について、連体関係を示す。「うるわしの※(ひとみ)」【オ】実質的な体言と形式名詞を結ぶ。「私のことどう思う」「野球のことなら彼だ」【カ】体言と「ようだ」「ごとし」を結ぶ。「バラのような※」「東京のような大都会」「件(くだん)のごとし」【2】従属句の中で主語や対象語・目的語であることを示す。「色の鮮やかな服」「水の飲みたい人」「要求の貫徹を誓う」↓が【一】【3】(準体助詞とも)【ア】〔体言について〕「…のもの」の意を示す。「日本製ではなく外国のがほしい」「私のをお使いください」【イ】〔用言の連体形について〕「もの」「こと」などの意を示す。「もっと安いのはありませんか」「早く起きるのがつらい」【ウ】〔用言の連体形について〕全体を体言化して、述べようとする内容を強く確認する。「行くのか」「来いと言ったら来るのだ」【4】(並立助詞とも)事柄を列挙して述べることを示す。「痛いの痛くないのったらありゃしない」【二】(終助)【1】親しい相手に納得をうながす意を表す。「いいの、言い訳なんか」「かまいませんのよ」【2】強く納得を求める意を表す。「だまってればいいの」【3】質問・詰問を表す。「これでよかったの」「何がおもしろいの」「おみやげはないの」【用法】話しことばでは、しりあがりの調子になる。{参考}【二】の終助詞は、女性や子供の話しことばに多く使われる。




ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄)
「福武国語辞典」
JLogosID : 705279100


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