【福武国語辞典】な行 > なり
なり
【なり】

助動ラ変型
〔古〕【1】〔「にあり」の転〕断定の意を表す。…だ。「本日は晴天なり」【2】存在する意を表す。…にある。…にいる。「春日(かすが)なる三笠(みかさ)の山にいでし月かも」〈古今〉【3】〔「音(な)あり」の転という〕伝聞・推定を表す。…ということだ。…らしい。「男もすなる日記といふものを」〈土左〉{参考}【1】は体言、活用語の連体形に、【2】は体言に、【3】は活用語の終止形(平安時代以後、ラ変動詞は連体形)に接続する。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705264110 |