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福武国語辞典た行 > つ・

付く・▽附く
【つ・く】

自五

【1】あるものが他のものにぴったり触れ合って、離れない状態になる。【ア】物が表面に触れる。くっつく。「スカートにしみが―」「ごみが―」【イ】主となるものに添えられる。「雑誌に付録が―・いている」「ガレージの―・いた家」【ウ】しっかりと位置をしめ、そこから離れなくなる。「移植した苗の根が―・いた」「さし木が―」【エ】人のそばを離れないでいっしょにいる。「彼には助手が―・いている」「病人のそばに―・いている」「母に―・いて行く(=あとに従う)」【オ】(慣用的に)感覚器官を刺激する。「目に―ところに予定表をはる」「犬の声が耳に―」「彼の自慢話は鼻に―」「気が―」【カ】味方になる。「彼はいつも強そうなほうに―」【2】新たな状態が加わる。【ア】新たな状態が生じる。「肩に肉が―」「夜ふかしのくせが―」「利子が―」「知恵が―」「役が―」【イ】ある現象が起こる。「火が―」「電灯が―・かない」【ウ】あとが残る。「傷が―」【エ】悪霊などがのりうつる。▽【エ】は「憑く」とも書く。【3】ある状態に落ち着く。【ア】不定だった状態が終わり、ある状態になる。「決心が―」「かたが―」「始末が―・かない」【イ】ある値段にあたる。「このケーキは一個二百円に―」「安物買いは結局高く―」【4】〔「…につき」の形で〕…という理由で。…により。「工事中に―・き通行禁止」▽【4】はふつう仮名書き。【5】〔「ついている」の形で〕運がいい。運が向く。「きょうは―・いている」▽【5】はふつう仮名書き。




ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄)
「福武国語辞典」
JLogosID : 705214610


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