【福武国語辞典】た行 > ため
▽為
【ため】

名/形名
【一】(名)役に立つこと。利益になること。「世の―人の―に働きたい」「きみの―を思って言うのだ」「―になる本」【二】(形名)【1】〔動詞・助動詞の連体形、または、体言+「の」「が」の下について〕そのことが次に述べることの目的である意を表す。…という目的で。「成功する―には努力が必要だ」「平和の―に戦争するというのは矛盾だ」【2】〔体言+「の」「が」、または、用言・助動詞の連体形やそれに「が」のついた形の下について〕そのことが次に述べることの原因・理由である意を表す。…のせいで。…によって。「雨の―(に)遠足は延期された」「風が強かった―(に)船は欠航した」「美しいが―よからぬうわさをたてられた」【3】〔体言+「の」「が」の下について〕そのものの立場からみて次に述べることと関係する。…にとって。「私の―には命の恩人に当たる人だ」▽【二】はふつう仮名書き。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705192620 |