【福武国語辞典】さ行 > しん
新派
【しんぱ】

【1】新しくできた流派・流儀。{対}旧派 【2】明治二十年(一八八七)ごろに発生した演劇で「新派劇」ともいう。旧派(=歌舞伎(かぶき))に対する称であるが、歌舞伎を否定せず、その近代化をねらったもの。{参考}はじめ自由民権運動の宣伝劇として壮士芝居(そうししばい)・書生芝居と呼ばれた。明治三十年代、「金色夜叉(こんじきやしや)」「不如帰(ほととぎす)」などの新派悲劇を上演して成功し、昭和初期には花柳界ものを多く演じて地歩を築いた。女形を使っていたが、今はむしろ女優中心になっている。↓歌舞伎・新劇
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705128890 |