【福武国語辞典】さ行 > しん
新心理主義
【しんしんりしゅぎ】

行動を説明するための心理描写でなく、精神の領域そのものを描こうとする文学流派。昭和七年(一九三二)伊藤整(いとうせい)は「新心理主義文学」を刊行、ジョイスらの作風から摂取した理論を展開した。堀辰雄(ほりたつお)・横光利一(よこみつとしかず)・川端康成(かわばたやすなり)・福永武彦(ふくながたけひこ)・椎名麟三(しいなりんぞう)らに影響がみられる。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705126600 |