【福武国語辞典】さ行 > しら
白▽浪物
【しらなみもの】

盗賊(義賊が多い)を主人公にした浄瑠璃(じようるり)・歌舞伎(かぶき)の作品。特に河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)の作品を分類するときに使うことば。悪の美しさ、江戸情調の味わいを見せ場とする。「三人吉三廓初買(さんにんきちざ)(くるわのはつがい)」「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)(白浪五人男(しらなみごにんお)(とこ))」「鼠小紋東君新形(ねずみこもんはるのしんがた)(鼠小僧(ねずみこぞう))」などが代表作。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705119930 |