【福武国語辞典】さ行 > さが
下がる
【さが・る】

自五
【1】高いほうから低いほうへ移る。{対}上がる 【ア】物の位置・程度などが低いほうへ移る。「左肩が―」「温度が―」「成績が―」「彼の努力には頭が―(=敬服する)」【イ】品質・価値が低くなる。悪くなる。「値段が―」「評判が―」「下品なことをするときみの男が―よ」【2】(上部を固定したものが)下のほうに垂れる。ぶらさがる。「物干しざおに洗濯物が―・っている」「つららが―」「棚にぶどうが―・っている」【3】後ろへ行く。後退する。「三歩―」「白線の内側へ―」「論争点について、一歩―・って考え直す」【4】年代が移る。あとになる。「時代が―」{参考}昔を上とみて、年代が過ぎることを示す。【5】身分の高い人の所から去る。退出する。「城から―」{参考}京都市内では「南へ行くこと」を「下がる」という。たいていの場合、南は御所とは反対の方向にあたるため。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705053450 |