【福武国語辞典】あ行 > おり
折句
【おりく】

和歌・雑俳(=元禄(げんろく)以後に流行した無季の俳諧(はいかい))の言語遊戯の一つ。和歌で、各句頭に一字ずつ物の名などを詠み入れたもの。「ヲぐら山ミね立ちならしナく鹿のヘにけむ秋をシる人ぞなき」では「をみなへし」五文字が折りこまれている。雑俳で、各句頭に一字ずつ物の名三文字または同音三文字を詠み入れたもの。「ネ所(寝所)でネずみがちわ(痴話)もネこの留守」では、ネ音三文字が折りこまれている。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 704918280 |