【福武国語辞典】あ行 > おと
お伽草子
【おとぎぞうし】

室町時代から江戸初期にかけて書かれた短編通俗小説。作者はほとんど不明、内容も趣向も多種多様、主人公も公家(くげ)・僧侶(そうりよ)・武家・庶民・動物などさまざまである。文学的には幼稚な作が多いが、次期の仮名草子への橋渡しとしての意義がある。「鉢かづき」「物ぐさ太郎」「酒呑童子(しゆてんどうじ)」など。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 704913180 |