【福武国語辞典】あ行 > あか
赤本
【あかほん】

【1】江戸時代後期の草双紙(くさぞうし)の一種類。通俗的な読み物で挿絵が多く、表紙の色から赤本といった。最盛期は、延宝(えんぽう)(一六七三~八一)から享保(きようほう)(一七一六~三六)までの四、五十年間。「かちかち山」「桃太郎」などのお伽話(とぎばなし)や、浄瑠璃(じようるり)・歌舞伎(かぶき)の簡単な筋書きなどで、読み物というよりは絵を見せるもの。【2】低俗な本。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 704853410 |