コラム3
【】
【すし手帳】 お魚雑学 >
坂本先生の「お魚雑学」
鯛の九つ道具
どれか一つは持っていタイ
魚は『古事記』以来、さまざまな文書に登場しますが、江戸時代になると図譜もたくさん出版されるようになります。いくつかの図譜には「鯛の九つ道具」が描かれています。マダイの骨や耳石などを道具に見立てたもので、三ツ道具(鍬・鎌・熊手)、鯛石、大龍、小龍、鯛中鯛、鍬形、竹馬、鳴門骨、鯛之福玉とそれぞれ呼ばれます。
このなかで最も有名な道具は鯛中鯛、すなわちタイのタイで、しばらく前にブームになったこともあります。鯛中鯛は肩甲骨と烏口骨を魚に見立てたもので、眼に当たる、肩甲骨の孔は神経の通路です。『水族写真』(奥倉辰行著、1857)所載の「鯛名所之図」には、「古来より」これらの道具を持っていると「物に不自由な」く「福碌を得る」とあります。
data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。
【関連コンテンツ】
広告を表示できません。
【この辞典の書籍版説明】
「すし手帳」坂本一男 |
|
お寿司屋さんに入る前に,旬のネタ,通のネタを完全予習! 握りの写真,素材の魚についての解説,薀蓄,旬,姿写真,主産地,英語名など,すし通のための完璧なデータがつまった革装手帳。 |
|
出版社:
すし手帳[link] |