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ミョウガ
【みょうが】

雑学大全2生活 > 野菜・フルーツ

ミョウガは独特の香りが好まれ、また特有の紅色が目を楽しませる。このため蕎麦、素麺などの薬味として利用されることが多い。そのほか、天ぷらや酢の物味噌汁の具など、独立した食材としても用いられる。夏が旬の野菜だ。ミョウガはアジアが原産である。日本の山野に自生しているものもあるが、人間が生活していたと考えられる場所以外では見られないことや、野生種がないことなどから、大陸から持ち込まれて栽培されてきたと考えられている。ところで、「ミョウガ食べる物忘れがひどくなる」とは、よく聞く言い伝えであるが、科学的な根拠はまったくない。物忘れというのは、一種の記憶障害であり、記銘、保持、再生、再認という機能の一部、または全部が正常に機能しないために起こる脳の働きの障害である。では、ミョウガにそのような機能不全引き起こす働きがあるかといえば、ないのである。なぜ、このようにいわれるようになったのだろうか。それは、お釈迦様の一〇大弟子の一人、周利槃特(チューダ・パンタカ)をめぐるエピソードがもとになっている。兄が英明であったのに対し、周利槃特は愚鈍で、お経も読めず、豆と麦の区別がつかないくらいに頭が悪かったといわれる。また、自分の名前を忘れてしまうため、釈迦が首に名札をかけさせた。しかし名札をかけたことさえも忘れてしまい、とうとう死ぬまで名前を憶えることができなかったという。その後、死んだ周利槃特の墓に行くと、見慣れない草が生えていた。そこで「彼は自分の名前を荷なって苦労してきた」ということで、「名」を「荷なう」ことから、この草に「茗荷」と名づけたという。彼の墓から生えてきたミョウガと、「物忘れ」「頭が悪くなる」という連想で、「ミョウガ食べる物忘れがひどくなる」といわれるようになっただけなのだ。


東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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ISBN: 978-4487801305