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世界三大料理
【せかいさんだいりょうり】

雑学大全2生活 > 食べ物

世界三大珍味といえば、キャビアトリュフフォアグラだが、世界三大料理といえば、何だろうか。フランス料理、中華料理までは誰でも挙げられるかもしれないが、実はあと一つはトルコ料理だといわれている。フランス料理と中華料理が挙げられるのは理解できるが、トルコ料理がなぜ三大料理に挙げられているのだろうか。これにはいろいろな理由があるようだが、一つは、ともに「宮廷料理」から発展したものであるということが挙げられる。気候や人の交流などに影響を受けて進化させてきたこと、食材や調理法が豊富であることなどがその要因となっている。また、西洋文化の代表としてフランス料理、東洋文化の代表として中華料理に対し、西洋と東洋の文化が交じり合う地点のトルコ料理という地理的な意味で選ばれたという説もある。フランスは、中世末期にアンリ二世とイタリアのメディチ家のカトリーヌが結婚したのをきっかけに、食文化が大きく発展したといわれている。さらに当時のイタリアは芸術のみならず食文化でも先進国で、その調理技術や珍しい食材だけでなく、食卓のマナーに至るまでがフランスに伝えられたという。その後、イギリス、オーストリア、ロシアなど各国の料理を吸収し、独自の料理として高められていった。一方、中国料理は、世界に類を見ない長い歴史を持っている。俗に「四足なら机以外、空を飛ぶものなら飛行機以外はなんでも食べる」などといわれるが、その食材は多岐にわたり、調理法も数限りなくある。さらに調味料の数も豊富で、青菜の炒め物だけでも軽く一〇〇種類を超える料理ができ上がってしまうほどといわれる。さて肝心なトルコ料理だが、一四世紀から二〇世紀はじめまでのオスマン帝国時代に、本来のトルコ民族の料理に加え、ギリシア、グルジア、シリアなど支配国の料理法が取り入れられたという。イスラム教国のため豚肉は使われないが、羊や鶏、地中海沿岸で豊富に手に入る野菜や果物などを多く用いた料理が特徴だ。具体的には、ケバブ、キョフテ(ハンバーグに近い)、ピラヴ(ピラフ)などである


東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487801305