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【さかい】

雑学大全2地理 > 場所

大阪第二の都市、堺市は、二〇〇六(平成一八)年に政令指定都市にもなった、大阪市ベッドタウンである。堺という地名が初めて文書に登場するのは、一〇四五(寛徳二)年の藤原定頼の歌集においてである。ここでは、「さか井」とあらわされているが、「堺」が「さかい」という呼び名になったのは、その地理的特徴にある。その昔、堺は、摂津、和泉、河内の三つの国の国境に位置していた。そこで「さかい(=境)」という呼び名になったといわれている。「堺」という表記があらわれるのは、一〇八一(永保元)年のこと。『藤原為房興記』に、「和泉境之小堂」という記述がある。ここにある「小堂」とは、熊野参詣道に設けられた神社、九十九王子の一つとされている。江戸時代になると、「左海」といった当て字も用いられた。「左海たばこ庖丁鍛冶」と書かれた石灯籠が見つかっている。現在の堺市は、その名の由来である「境界」というには拡大しすぎている感がある。旧和泉国を中心に、旧摂津国や旧河内国も含んでいて、あまりにも範囲が広くなりすぎたために、泉州地域と区別して、「堺・泉州」などと分けて表記されることが多い。ちなみに、堺というと、裕福な商人である「堺商人」が思い浮かぶが、それは堺が昔から港町として国際的な発展を遂げるべき土台があったからといえる。南北朝時代には廻船の発着港として、室町時代には日明貿易の拠点として古くから貿易が盛んであった。商人が力を持ったのも、「東洋のベニス」と宣教師によってヨーロッパに紹介されたのも自然だろう。また、堺市付近が、はるか昔から開けた地域であったことは、仁徳陵や百舌鳥古墳群など、多くの遺物があることでもわかる。


東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820744


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