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源氏名
【げんじな】

雑学大全2そーだったんだ! > 由来

「○○ちゃん源氏名なの?」「ううん、本名よ」こんな会話をバーやクラブだけでなく、高級料亭でも聞くことがある。「源氏名」とは、本名とは別にお店などの仕事上だけで使う名前のことをいうが、この源氏名という名称はどこからきたのだろうか。これはもともと、平安時代末期に、宮中に仕える女官が、紫式部の『源氏物語』五四帖の帖名にちなんでつけた名前である。『源氏物語』の帖名には、「夕顔」「葵」「松風」「初音」「螢」「夕霧」など優雅なものが多く、ここから名前をとったわけである。宮中の女官には、候(さぶらい)名な(紫式部の「式部」など)、殿名、小路名などが使われていたが、源氏名もそうしたものの一種であろうといわれている。帖名の使用にも典侍または掌侍は漢字二字、命婦は一字というように定めた時期もあったようだ。その後、源氏名の風習は武家に移り、近世の幕府、大名家の奥女中にも用いられ、江戸時代には廓の遊女などが使用するようになった。やがて遊女たちは、『源氏物語』と関係のない「雪野」、「千代鶴」などの漢字二?三字の名も使いはじめ、源氏名といいならわした。そして、おもに高級妓につけられるようになった源氏名であるが、なかには「高尾」のように、何代も襲名することになった名前もある。これに対し、岡場所(江戸時代の未公認の遊女屋)の女郎や芸者は、おの字名(仮名二字におの字をつける。「おきぬ」など)を用いることが多かった。明治以降は、水商売の女性従業員の仮名に拡大使用され、「マリー」といったものまで源氏名と呼ばれるようになった。現在では、自分で命名する芸名までもが源氏名となっている。


東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820744


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「雑学大全2」東京雑学研究会

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出版社: 雑学大全2[link]
編集: 東京雑学研究会
価格:2160
収録数: 1000728
サイズ: 25.6x18.4x3.6cm
発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487801305