鰹節
【かつおぶし】
【雑学大全2】 生活 > 食べ物
和食には欠かせない鰹節。高級品として、お歳暮用、結婚式の引出物用としても使われる。その鰹節に、雄節や雌節という区別があることを知っているだろうか。とはいっても、オスの鰹からつくると雄節、メスの鰹からつくると雌節、というわけではない。製造の過程で、どこの部位を使ったかで、その呼び方が変わるのだ。鰹節の「本節」は、大型の一本の鰹を三枚におろし、その体を二本にわける。そうすると、背側が二本、腹側が二本できる。このおろし方を五枚おろしという。その背側を使ったものが「雄節」、腹側を使ったものが「雌節」。大型の鰹からは、四本の本節が取れるのだ。一般に、背側の雄節のほうが脂肪分が少なく引き締まっていて、腹側の雌節のほうが鰹独特の縞模様が出ていて、内臓が入っていた分の凹みもあり、脂肪が乗っているといわれる。本節以外には、「亀節」という種類があり、鰹本体の魚体が小さく、五枚おろしにできないものを三枚おろしにして、半身のまま鰹節にしたものをいう。「雄節と雌節に分かれずに一緒になっている」ので、亀節は縁起がいいと結婚式の引出物などによく使われる。ところが最近では、「鰹節が縁起がいい」というだけで、削り節のパックが引出物につく場合が多い。本来は「亀節」でなければ意味がないのだから、残念ながら、本当の意味の縁起担ぎにはなっていない。重さ(大きさ)の定義では、二・五キロ以上が本節で、二・五キロ未満が亀節に選別される。
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【この辞典の書籍版説明】
「雑学大全2」東京雑学研究会 |
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浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。 |
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