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烏龍茶
【うーろんちゃ】

雑学大全2生活 > 飲み物

さて問題。烏龍茶の消費量が世界でいちばん多い国はどこだろうか? 本場中国? いえいえ、答えは日本である。中国で最も国民に愛されているお茶は、日本と同じ緑茶。烏龍茶は、実は中国人にとってポピュラーなお茶ではないのだ。だから、いまや生産国の中国を抑えて、日本が烏龍茶の消費が最も多い国になってしまったである。健康や美容によいとされていることもあって、日本では一九七〇年代に入って空前の烏龍茶ブームが到来し、一九八一(昭和五六)年に伊藤園から缶入りの烏龍茶初めて発売されると、それまでは茶葉が中心だった市場が、缶飲料業界に一気に拡大。その後、飲料会社各社の参入もあって、一九八五(昭和六〇)年になると烏龍茶市場はすっかり安定し、大きな市場になっていた。これは、はやってはすたれる健康食品のなかでも特殊な例で、いまや日本茶、紅茶、コーヒーに並び、すっかり私たち日本人の生活になじんでいる。缶入り烏龍茶の発売当時、社長の本庄正則氏は、食品業界の常識を破り、周囲の反対を押し切ってしたことがある。それは、烏龍茶パッケージを黒にしたということ。振り返っても、当時の食品業界には黒のパッケージなど絶対に使ってはいけない色とされていた。あえてそれを強く打ち出すことで中国茶イコール烏龍茶というメッセージを送ることができたのである。さて、ウーロン茶と表記されることも多いこの烏龍茶だが、名前の由来ははっきりしていない。烏の羽のように黒さが際立つ茶葉の色味と、龍のように曲がりくねったその形をとって「烏龍茶」といわれたという説や、中国で神獣とされる「龍」に、最も地位の高い色とされる黒色(烏)をあわせ、最高級品の茶葉という内容をあらわしているという説もある。最も信憑性が高いといわれる説は、蘇という栽培農家の農民が栽培したのが、とても優秀な茶樹であったため、その業績をたたえて、農民の雅号「烏龍」を取ってそのお茶の名前にしたというものだ。


東京書籍
「雑学大全2」
JLogosID : 14820744


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編集: 東京雑学研究会
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発売日: 2004年8月
ISBN: 978-4487801305