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いせ源
【いせげん】

東京五つ星の魚料理魚介専門料理 > 千代田区

昭和5年(1930)建築の店舗は、懐かしくも粋な江戸情緒を色濃くまとっている。外観も内装もすっかり古びているけれど関東大震災を経験後に建てられた建物だけに、もとがしっかりしていてちっともガタはきていない。骨太な建物の渋い座敷に上がって、天保元年(1830)創業の老舗の、名代のあんこう鍋をいただく。

アンコウは天然もの、それも肝にボリュームがあって色がいいことから、北海道産を多く用いている。鍋には身・皮・ひれ・卵巣・胃・あご肉プラス肝、そしてざくもどっさり。ぐつぐつ煮るうちに、江戸っ子向けの甘め濃いめのたれが香ばしく鼻をくすぐる。肉はほろほろと身ばなれよく、熱々の肝は舌の上で跡形なくとろけ、内臓の豊富なゼラチン質がぷるぷるとのどを滑る、他の鍋では得られない充足感。心にも体にも、力がやさしくみなぎるようだ


東京書籍
「東京五つ星の魚料理」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

かねます  割烹 やき蛤  のと半島 時代屋  

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【この辞典の書籍版説明】

「東京五つ星の魚料理」岸 朝子/選

寿司をはじめ、ふぐ・あんこう・まぐろ・あゆ・くえ・かになどの各専門店,日本各地の旬の地魚を味わえる郷土料理の店など、東京の魚料理の老舗・名店を、各店自慢のお酒とともに岸朝子が厳選して紹介。

出版社: 東京五つ星の魚料理[link]
編集: 岸 朝子/選
価格:1728
収録数: 256
サイズ: 20 x 12.2 x 2cm
発売日: 2008-12-01
ISBN: 978-4-487-80247-0