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馳走 啐啄
【ちそう そったく】

東京五つ星の魚料理日本料理 > 中央区

「馳走」は東に馳せ、西に走りして客の食事のための材料を集めること。「啐啄」の啐はヒナが内側から、啄は親鳥が外側からそれぞれ殻をつつくこと。合わせて「二度と得難い好機」の意味もある。そのときしか手に入らない食材をその時季にふさわしく調理し、その日の客に供する――店の名には、そんな一期一会の心を込めました」と主人の西塚茂光さんはいう。客が参加する余地を残した料理、客が食べてはじめて完成する料理、これが主人の理想だ。

複雑にいじくってインパクトの強い「はじめに料理ありき」みたいな姿勢には与しない。素材に敬意を込め、いわば食材と対話しながらシンプルな調理を心がける。穏やかにお腹を温め、心をふくらませる料理は、どこか普段着の家庭料理を思わせる。これこそが懐石の本流だろうか。茶室風のさりげないしつらえの店内もぬくぬく心地よい。


東京書籍
「東京五つ星の魚料理」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

かねます  割烹 やき蛤  のと半島 時代屋  

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【この辞典の書籍版説明】

「東京五つ星の魚料理」岸 朝子/選

寿司をはじめ、ふぐ・あんこう・まぐろ・あゆ・くえ・かになどの各専門店,日本各地の旬の地魚を味わえる郷土料理の店など、東京の魚料理の老舗・名店を、各店自慢のお酒とともに岸朝子が厳選して紹介。

出版社: 東京五つ星の魚料理[link]
編集: 岸 朝子/選
価格:1728
収録数: 256
サイズ: 20 x 12.2 x 2cm
発売日: 2008-12-01
ISBN: 978-4-487-80247-0