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▼美貌と美味が仇でこの高値
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旬のうまい魚を知る本 >

水深200~700メートルの深海に生息し、底曳網漁、刺網漁、延縄漁などで漁獲される。岩礁地帯に定住し、大きな回遊をしない魚の例にもれず、このところ漁獲量は著しく減少している。小型化も目立つ。それらにともなって高値を呼んでいる。
煮付け、一夜干し、鍋、塩焼きなど、キチジはどのように料理しても極上に仕上がる。舌にのせると、むっちりとした感触のあとに、身がほろっとくずれて艶麗な味があふれる。この美味が人気を呼び、そのため資源減少を招いているともいえる。「大正から昭和にかけてはな、獲れすぎたために肥料用の魚粕にしていたそうだ」と老漁師のウソのようなつぶやきも耳にしたことがある。そんな時代に生まれて、腹が痛くなるほどキチジを食べてみたかった。
炉端焼きの店で飲んでいると、「キンキの一夜干しあります」という張り紙が酔眼に映ることがある。でも、値段をたずねてほとんどの場合、吐息をついて諦めることになる。


東京書籍
「旬のうまい魚を知る本」
JLogosID : 14820744


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【辞典内Top3】

▼強烈なヌメリを取り除く効果絶大な方法  ▼キビナゴとイカナゴは大違い  ▼江戸っ子は20センチ前後のメソッコを最上とした  

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【この辞典の書籍版説明】

「旬のうまい魚を知る本」東京書籍

季節別旬魚の解説,全国地域別旬魚カレンダー,代表的漁港マップに加え,魚の構造や通の食べ方などのコラムも充実。鮨屋,レストランなどで魚を語れる人になるためのバイブル。

出版社: 旬のうまい魚を知る本[link]
編集: 東京書籍
価格:1836
収録数: 650匹232
サイズ: 18.6x13x2cm
発売日: 2002年8月
ISBN: 978-4487797776