▼ホッカイエビとモロトゲアカエビは見分けにくい
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【旬のうまい魚を知る本】 >
生きているときのホッカイエビは、暗褐色の地色に黄白色の縦縞模様がある。これをゆでると朱の地色と白い縞模様に変わり、がぜん食欲が高まる。ホッカイエビの標準和名で呼ばれることは少なく、一般的にはホッカイシマエビ、主産地の北海道ではシマエビのほうが通りがよい。ところが同じタラバガニ科のモロトゲアカエビがシマエビの通り名を持ち、見た目もよく似ているからまちがいやすい。生きているときのモロトゲアカエビは、赤い地色に白い縞模様だから、ゆでたホッカイエビとよく似ていて、とても見分けにくい。
モロトゲアカエビとホッカイエビの色の違いは生態による。モロトゲアカエビは200~400メートルの深海の砂泥地に棲む。ホッカイエビは浅い内湾のアマモ場に生息する。深海では赤が見えにくい色で、浅い海では暗褐色が見えにくい。どちらも小エビが生きのびるための保護色なのである。
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【この辞典の書籍版説明】
「旬のうまい魚を知る本」東京書籍 |
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季節別旬魚の解説,全国地域別旬魚カレンダー,代表的漁港マップに加え,魚の構造や通の食べ方などのコラムも充実。鮨屋,レストランなどで魚を語れる人になるためのバイブル。 |
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