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▼獲ったカジキで船が沈みそうになった
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日本近海で獲れるカジキは、多くがマグロ延縄漁による。それに比べると量はごく少ないが、豪快な突きん棒漁法でも漁獲されるカジキを発見すると漁船を寄せて、大きくせり出した舳先(へさき)に立った漁師が、海面に現れたカジキに手銛(てもり)を突き立てるそれからの漁師とカジキの闘いは長時間に及び、まさしく日本版『老人と海』の世界だ。
静岡県下田市須崎(すざき)に元突きん棒漁師の土屋文男さんをたずねて話を聞いたことがある。
「若い頃は突きん棒名人といわれたもんだよ。自分は三宅島沖でよく突いていた。始めたのは昭和39年だったかな。当時は小さな船でね、2日も3日も沖に居続けてマカジキをのせるから、船が沈みそうになったこともあるなあ」
当時の銛はカシの木で作っていた。木目のそろったのは少なく、20本、30本買っても気に入ったのは1本だけだったという。弘法は筆を選ばないが、突きん棒漁師は銛を選ぶ。なにしろへたをすれば、例の槍で梶木を突き破られますからね。


東京書籍
「旬のうまい魚を知る本」
JLogosID : 14820744


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【この辞典の書籍版説明】

「旬のうまい魚を知る本」東京書籍

季節別旬魚の解説,全国地域別旬魚カレンダー,代表的漁港マップに加え,魚の構造や通の食べ方などのコラムも充実。鮨屋,レストランなどで魚を語れる人になるためのバイブル。

出版社: 旬のうまい魚を知る本[link]
編集: 東京書籍
価格:1836
収録数: 650匹232
サイズ: 18.6x13x2cm
発売日: 2002年8月
ISBN: 978-4487797776