▼フグはなぜ下関にあつまるのか
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【旬のうまい魚を知る本】 >
下関(山口県)がトラフグの大産地と思っている人が多い。ここはトラフグの集散地であって産地ではない。下関沖で多く漁獲されるわけではない。全国各地の漁船がトラフグを漁獲すると、その多くを下関で水揚げするのである。あるいは各漁港にいったん水揚げして、そこから活魚車で一路下関へ急ぐ。そうして国内産トラフグの8割がここに集まり、国内唯一のフグ専門市場である南風泊市場でセリにかけられる。
トラフグはなぜ下関に集まるのか。いくつかの理由があげられる。瀬戸内海、周防灘、豊後水道、日本海、玄界灘など、フグ好漁場からの交通の便が比較的よいこと。フグの目利きが多いこと。フグを身欠き(頭と皮とハラワタを取り除いたフグ)に加工する調理師免許をもった人材を多く抱えていること。加工に必要な水代や土地代が安価であること。
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【この辞典の書籍版説明】
「旬のうまい魚を知る本」東京書籍 |
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季節別旬魚の解説,全国地域別旬魚カレンダー,代表的漁港マップに加え,魚の構造や通の食べ方などのコラムも充実。鮨屋,レストランなどで魚を語れる人になるためのバイブル。 |
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