▼見栄えは食欲をそそらないが…
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【旬のうまい魚を知る本】 >
ホッキガイ、あるいはホッキの呼び名でよく知られるが、標準和名はウバガイ(姥貝)という。その名の通り、外見はどことなく年寄りじみている。9・5センチに達する丸みのある三角形の殻には粗い筋が通り、灰黒色の厚い殻皮をかぶっている。殻をこじ開けると、薄紫色の足(舌)、小星と呼ばれる小さな貝柱、大星と呼ばれる大きな貝柱があり、これらも見た目はけっして食欲が湧くものではない。ところが足を刺身で食べてみると、こりこりとした弾力と、ほかの貝にはない不思議なうまみと甘みによって、しばしのあいだ虜になってしまうのだ。
ホッキガイは銚子以北の太平洋側、富山以北の日本海側及びオホーツク海の水深30メートルまでの砂地に生息する。北寄の漢字を当てるのは強い北風で海岸に打ち上げられるからという。
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【この辞典の書籍版説明】
「旬のうまい魚を知る本」東京書籍 |
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季節別旬魚の解説,全国地域別旬魚カレンダー,代表的漁港マップに加え,魚の構造や通の食べ方などのコラムも充実。鮨屋,レストランなどで魚を語れる人になるためのバイブル。 |
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出版社:
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