▼ケガニが子供のおやつだった時代もある
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【旬のうまい魚を知る本】 >
今では北海道の高価なお土産としてすっかり定着しているが、ケガニが多くの人々に好まれるようになったのはそう古いことではない。食料が足りなかった第二次世界大戦中、長万部(おしゃまんべ)駅構内でゆでたケガニが立ち売りされ、それが大当たりしてから一般に知られるようになった。それでも漁獲量のわりに消費が伸びないため、昭和30年代後半まで産地ではゆがいてから乾燥させたケガニを畑の肥料にしていたと聞いたことがある。その乾燥ケガニをおやつ代わりに毎日のように食べていたという浜の高齢者も少なくない。今のカニ好きが地団駄踏むような話ではある。
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【この辞典の書籍版説明】
「旬のうまい魚を知る本」東京書籍 |
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季節別旬魚の解説,全国地域別旬魚カレンダー,代表的漁港マップに加え,魚の構造や通の食べ方などのコラムも充実。鮨屋,レストランなどで魚を語れる人になるためのバイブル。 |
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出版社:
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