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頸椎椎間板ヘルニア
標準治療

 頸椎での神経組織には、脊髄(せきずい)と、脊髄から枝分れし前側方へ向い上肢へ至る神経根とがあり、それぞれが脊柱管と椎間孔(ついかんこう)に内包されています。加齢とともに変性した椎間板組織(髄核、線維輪、時には軟骨)や椎体辺縁部から生じた骨棘(こっきょく)が脊柱管内や椎間孔内へ膨隆し、脊髄または神経根を圧迫することがあります(ハードディスクヘルニア)。一方、骨棘を伴う変性変化がなくても、外傷などにより椎間板に大きな外力が加われば、椎間板組織のみが脊柱管内に膨隆して同様なことが生じます(ソフトディスクヘルニア)(図:頸椎椎間板ヘルニア)。通常は一椎間のみに生じ、どちらも、中・下位頸椎の第4/5/6椎間で多く認められます。

  

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