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恋の寿命
雑学大全2

日本でも離婚率の増加にともなって、恋愛や結婚に関する調査も進んできた。しかし、その点でいえば、諸外国のほうがかなり前から離婚率の高さが問題になっていたため、その研究は多く、様々な調査もおこなわれている。実は国連もその調査研究に乗り出している。はじまりは一九四七年に、アメリカ、ロシア(ソ連)、エジプト、フィンランド、南アフリカ、ベネズエラなど人種も文化も違う国を対象に、国勢調査で離婚意識調査をおこなったことである。以後、一〇年ごとに調査は続けられ、その結果としていくつか浮かび上がってきた世界各国の離婚の実態があるという。これによると、とくに離婚の時期は結婚後「四年目」という夫婦が最も多く、それ以降は結婚年数の長さに応じて離婚数は減っていくというのが世界の傾向であるという。結婚というと、国によって文化や価値観が違って、離婚の年数にもばらつきがあると思えるのだが、調査によると、なぜか概して四年目が最も多くなっているのだという。これを裏づけるのは、「恋の寿命」を測る物質、PEA(フェニルエチルアミン)の存在。この物質は、人が恋愛をしているときに脳内に分泌され、興奮作用や陶酔作用があるという。PEA研究者の報告によれば、離婚しそうなカップルにはこの物質が低下しているという。しかも、このPEAの効果は二?三年しか続かないらしい。つまり離婚が多い四年目というのは、このPEAの効果がちょうど減少してしまうときなのだ。結婚式では誰しも「永遠の愛」を誓うものだが、残念ながら、この報告によれば、だいたい四年が寿命ということらしい。

  

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