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慢性腎臓病
標準治療

 2002年に米国で提唱された慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)の概念は、最近日本においても拡がりをみせています。慢性腎臓病から透析療法が必要となる末期腎不全へと進行する患者が著しく増え、また、慢性腎臓病患者では心血管疾患の合併が多くみられます。慢性腎臓病の早期発見と適切な治療を行うことで、末期腎不全への進行を抑え、心血管死亡を減少させることができます。慢性腎臓病の重症度は第1〜5病期に分類され、第3病期以上が慢性腎不全(CRF)にあたると考えます。
 原因疾患として、[1]慢性糸球体腎炎、[2]全身性エリテマトーデスなどの膠原(こうげん)病、[3]糖尿病、痛風(つうふう)、アミロイドーシスなどの代謝性疾患、[4]高血圧、[5]間質性腎炎などの尿細管疾患、[6]慢性腎盂腎炎(じんうじんえん)など感染症、[7]多発性嚢胞腎(のうほうじん)など先天性疾患、[8]多発性骨髄腫(こつずいしゅ)など血液疾患、[9]抗生物質、消炎鎮痛薬など各種薬剤、[10]泌尿器科的疾患、などです。わが国における慢性腎臓病が悪化した透析施行患者さんの原因疾患では、近年、糖尿病性腎症の著しい増加がみられ、1998年以来、新たに透析を受ける患者さんの原因疾患の第1位は糖尿病性腎症です。

  

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