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慢性骨髄性白血病
標準治療

 健常人では、血液1mm3あたり白血球が5,000〜8,000個あり、その60〜70%は成熟した好中球です。慢性骨髄性白血病は、白血球数が増加し、また各成熟段階の好中球が出現する疾患です。赤血球、白血球、血小板など種々の血球に分化できる多能性造血幹細胞の腫瘍(しゅよう)化した状態であり、好中球が増加する以外にも赤血球、血小板も増加することがしばしば認められます。
 造血幹細胞腫瘍化の原因として、9番染色体と22番染色体の一部がちぎれ、それぞれ22番染色体、また9番染色体の端につくという相互転座が起き(フィラデルフィア染色体)、その結果として22番染色体にBCR/ABL遺伝子(ビーシーアールエブル)遺伝子ができることが多能性造血幹細胞の増殖に関与すると推測されています。患者の大部分は成人ですが、まれに小児にも発症します。また、日本における発生率は年間10万人あたり1人とされています。

  

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