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放射線検査
標準治療

 放射線検査とは、放射線を用いて人体内部の形態や機能を映像化し、診断を行う検査のことです。大きく、[1]X線を用いる検査と、[2]放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を用いる検査に分けることができます。この2つの検査は、放射性同位元素の管理上の問題から、病院内の別々の場所で行われています。X線検査には、通常、検診などで行われている胸部撮影などの単純X線撮影、胃の透視に代表されるバリウムなどの造影剤を用いた造影X線検査、この中には血管の走行や性状をみるための血管撮影も含まれます。また、コンピュータ処理を行うことで体の輪切りの写真(断層画像)を撮影するX線CT検査があります。
 放射性同位元素を用いた検査は、別名「核医学検査」とも呼ばれていますが、体内に投与されたRIから直接ないし間接的に発せられるγ(ガンマ)線を検出し、画像化するものです。脳血流検査、心筋負荷検査、骨シンチグラフィーなど特定の臓器の機能をみる検査の他に、現在、ガンの検査法として注目を集めているPET(ペット)検査などがあります。
 このように放射線検査にはたくさんの種類があります。これらのどの検査を行うかは、病気の種類や病状によっても異なります。なかには、体に負担のかかる検査もありますし、体質的な原因によって造影剤が利用できない場合もあります。個々の検査の内容については、後述される各項目を参照していただければと思いますが、専門の先生とよく相談し、適切な検査スケジュールを組んでいくことが大切です。 (百瀬敏光、大友邦)

  

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