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表層雪崩
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(定義)古い積雪の上に積もった新雪など積雪の上層部が滑り落ちる雪崩の種類。2012年2月1日に秋田県仙北市の玉川温泉で発生した表層雪崩では岩盤浴場にいた温泉客3人が死亡した。

(ミニ解説)雪崩には「全層雪崩」と「表層雪崩」の2種類がある。「全層雪崩」はその名の通り、地表に降り積もった積雪が全体的に崩れ落ちるもので気温の上がる春先は特に警戒される。斜面や傾斜地で過去に雪崩が発生している場合や、斜面に新たな亀裂が見られる場合も注意が必要だ。一方、「表層雪崩」は、気温が低くても既存の積雪の上に短期間に多量の雪が新しく積もった場合にリスクが高くなり、1月から2月にかけ多く発生。そのスピードは全層雪崩の時速40〜80?を上回り、時速100〜200?と新幹線に匹敵する。独立行政法人・防災科学技術研究所の雪氷防災研究センターが玉川温泉で行った現地調査によると、崩落した雪の下層部分が残っていたことから表層雪崩と断定。雪崩は幅約300?、長さ約100?の規模で、重さは約4500?とみられている。岩盤浴場そばの斜面には樹木がなく、傾斜は約40度と雪崩が起きやすい30〜45度の間だった。

  

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