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膝半月板損傷
標準治療

 膝関節に異常な屈曲、回旋力が働いた時に、大腿骨、脛骨関節接触面の生理的な軌道がずれ、半月板の一部が関節接触面の間にはさみ込まれることがあります。これを膝半月板損傷といいます。この時に半月板内に引き違い応力が働き、半月板は断裂するか、関節包から剥離します。そして損傷の形態から縦断裂(長くなるとバケツ柄状断裂)、横断裂、水平断裂、それらの組み合わさっているもの、変性断裂などに分類されます。また原因として外傷性、半月板変性によるもの、先天性の円板状半月によるものがあります。
 外傷性では以前は労働災害によるものが多くみられましたが、最近はサッカー、ラグビー、柔道などのスポーツによるものが増えています。また前十字靭帯損傷と合併することが多くみられます。そのため同時に損傷する場合と、前十字靭帯損傷後の膝の不安定性のため2次的に起こる場合があります。
 変性によるものは内側半月板に多く、関節軟骨にも変性が多くみられます。また円板状半月損傷はほとんどが外側です。内側半月板と外側半月板との損傷頻度は、欧米では5〜7:1と圧倒的に内側半月板損傷が多いのですが、日本では外側半月板損傷の発生が多く、これは日本では先天性の外側円板状半月が多いためと報告されています。最近では欧米と統計が似てきており、生活様式の洋風化と少しは関連している可能性があります。

  

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