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肺ガン
標準治療

 1981年以来、日本の死因の第1位は悪性新生物(ガン)となり、その後も増加し続けています。また、どのガンで最も多くの方が亡くなっているのか(原発部位別による死亡数)というと、実は1998年以後はそれまでの胃ガンから替わって肺ガンが第1位になりました。しかしガンにかかる患者さんの数(罹患〈りかん〉数)は依然として胃ガンのほうが肺ガンより多いのです。
 その理由は、肺ガンは胃ガンより治療が難しい、治しにくいガンだからです。
 現在、ガンは遺伝子に何らかの異常が起こることにより発生する、ということがわかっています。つまり、発ガンやガンの成育を制御する遺伝子に傷がつくことにより、制御不能な異常な細胞集団(ガン)が増殖し生命を脅かすのです。
 遺伝子に傷がつく原因としては、加齢や生活習慣(発ガン物質への長期曝露〈さらすこと〉)が重要視されています。肺ガン発生には、喫煙が最も密接な関係があることは周知のとおりです。様々な発ガン物質により、遺伝子に何段階にも傷がつき、次第にガン細胞が誕生し発育するのです。
 ガンで死なないための最も確実な方法は「ガンにならないこと」です。ということは、肺ガンで死なないため、肺ガンにならないために、まず何をするべきか。答えはもうおわかりでしょう。まずはタバコを吸わないこと、吸っていればやめることです。

  

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