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道路の総延長
道と路がわかる事典

日本は小さい国である。総面積は三七・三万km2で、地球の表面積(約五・一億km2)の一三六八分の一を占めるにすぎない。その日本全土に張り巡らされている道路の総延長は約何kmあるか。
地球の大きさからみれば、日本は豆粒ほどの小さな国だが、道路は、北海道、本州、四国、九州の四大島をはじめ、小さな離島にいたるまで縦横無尽に走っている。その長さは相当なものである。
日本の道路の総延長は一一六・二万km。この数値を聞いてもピンとこないだろう。道路を一本につなぐと、地球二八周分以上の長さになる。別の見方をすれば、ある人が車に乗って、毎日一〇〇kmを一日も休まずに走り続けたとしても、全長を走破するには三一年以上もの歳月を要するのだ。もちろん、車の走行ができないような細い道もあるので実行は不可能なのだが、日本の国土の狭さを考えると、これは驚異的な数値といえる。
ここでいう道路とは、道路法による「一般交通の用に供する道」をいい、高速自動車国道、一般国道、都道府県道、市町村道の四種類に分類されている。
高速自動車国道(高速道路)は陸上交通の主役であり、日本の産業経済の発展には欠かせない存在である。しかし、総延長は六四五五km(平成一一年現在)で、道路全体のわずか〇・五六%にすぎない。
また、道路の総延長の八三・八%は市町村道で、全長九七・四万kmもある。次いで都道府県道が一二・八万km(一一%)で、一般国道は五・四万km(四・六%)だ。これからもわかるように、生活道路ともいえる末端の市町村道が、日本の道路の大部分を占めている。これに自然歩道や林道、農道、サイクリング道路、臨海道路なども加えた道の長さは、とてつもなく長いのである(道路統計年報二〇〇〇年版による)。

  

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