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道の日
道と路がわかる事典

日本人は記念日を制定することが好きな民族なのかもしれない。一年を通して「○○記念日」とか「○○の日」というものが毎日のようにある。たとえば一〇月一四日は「鉄道記念日」だ。日本で最初の鉄道が新橋―横浜間に走ったのは、一八七二(明治五)年九月一二日。当時はまだ太陰暦で、太陽暦では一〇月一四日になる。鉄道開業五〇周年を記念して、一九二二(大正一一)年に制定されたもので、平成六年からは、私鉄を含めた鉄道業全体で祝うことになり、「鉄道の日」に改称された。
「路面電車の日」という記念日もある。路電を六・一〇にかけて、六月一〇日を記念日としたもので、忘れ去られようとしている路面電車の良さを見直してもらおうと、平成七年の第二回路面電車サミットで決められた。
鉄道に対抗したわけでもないだろうが、一九八六(昭和六一)年に、八月一〇日が「道の日」に定められた。道の日は、道路の重要性を再認識してもらう目的で設けられた道路記念日なのだ。道路は人々の生活に欠くことのできない大切なものだが、あまりにも身近にありすぎて、ともすると道路の果たしている役割をも忘れがちである。そこで、年に一度、「道」についてもう一度見つめ直してみよう、というのが「道の日」だといえる。
道にもっと理解と関心を持ってもらうため、毎年八月一〇日には、全国各地でマラソンやウォークラリー、道の絵コンテストなど、さまざまなイベントが企画され、国民的な行事になるべく運動を展開している。
ところで、「道の日」の八月一〇日はどこからきたのか。日本の道路が大きく発展する切っかけともなった「第一次道路改良計画」の発足したのが、一九二〇(大正九)年八月一〇日だったのである。

  

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