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天疱瘡/類天疱瘡
標準治療

 ウイルスなどの外敵(異物)から身を守ってくれるはずの免疫が自分の体の成分を異物と誤認して攻撃するために生じる病気を自己免疫疾患といいますが、天疱瘡や類天疱瘡はその典型例です。表皮の細胞間を接着するタンパクに対して抗体ができ(自己抗体)、その自己抗体が表皮細胞間の接着構造を破壊するために表皮細胞がばらばらになって表皮の中に水ぶくれ(水疱〈すいほう〉)、ただれ(びらん)が生じるのが天疱瘡です。また、自己抗体が表皮と真皮(しんぴ)間の接着タンパクに対してつくられると、表皮と真皮の間に水疱ができます。それを類天疱瘡といいます。これらの自己免疫のシステムによって生じる水疱症をまとめて自己免疫性水疱症といいます。天疱瘡はさらに自己抗体の種類の違いによりいくつかの病気に分けられますが、尋常性天疱瘡(じんじょうせいてんぽうそう:pemphigus vulgaris)と落葉状天疱瘡(らくようじょうてんぽうそう:pemphigus foliaceus)が代表的です。

  

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