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急性動脈閉塞
標準治療

 手足の動脈に発生する急性動脈閉塞症は、突然に発症し早期に適切な処置を行わなければ、手足の切断も余儀なくされます。また血行再建を行っても再灌流(さいかんりゅう)障害により致命的な状態にもなるので、的確な診断と迅速な治療が求められます。
 急性動脈閉塞症は、何らかの原因によって動脈が閉塞し、急性の循環障害をきたした状態であり、原因により塞栓症と血栓症に分けられます。塞栓症は、塞栓子が他の部位から運ばれてきて動脈を閉塞するものをいい、血栓症は動脈内腔に障害があり、その部位に血栓がつくられて動脈を閉塞するものをいいます。
 塞栓子としては血栓が最も多く、その他に腫瘍(しゅよう)組織片、脂肪、空気、異物などがあります。僧帽弁(そうぼうべん)狭窄(きょうさく)症、心房細動、心筋梗塞などの心疾患に合併するものが90%近くを占めています。血栓症の原因としては、動脈の炎症、変性、損傷などがあり、その他血液の凝固亢進(こうしん)状態が関与することもあります。閉塞部位としては、骨盤・下肢(脚・足)領域が約60〜70%、上肢(腕・手)領域が約10〜15%です。

  

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