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ポンポン山
雑学大全2

京都と大阪の府境に、おもしろい名前の山があるという。「ポンポン山」というのだが、通称でも俗称でもない。正式名である。加茂勢山という名前があったのだが、地元では誰もが「ポンポン山」と呼ぶので、国土地理院発行の地図にも、いまでは「ポンポン山」と載っている。なぜ「ポンポン山」という名前になったかというと、山頂で足踏みをすると、ポコンポコンと音がするからだという。山頂の看板には、「標高六七九メートルの山頂に近づくにつれて足音がポンポンと響くことから、通称ポンポン山といいます」と書かれている。音は確かにするのだが、なぜその音がするのかは、はっきりとは立証されていない。山頂近くにある石灰岩の切り出し場が影響しているからではないか、山の地層のなかに空洞があるからではないか、地下に鍾乳洞があるので音が響くのではないかなど諸説ある。興味のある人は、実際に登ってみるのがいちばんいい。頂上でピョンピョン飛び跳ねてみよう。どんな音がするのかを考えながら登るだけでも楽しいではないか。登るのにそれほどたいへんな山ではない。山の周辺には、昔からハイキングコースがあり、山道もいくつかルートがある。ちなみに、「ポンポン山」という山は埼玉県にもあって、東武東上線の東松山駅からカントリーウォークなどを楽しめるハイキングコースがある。こちらの名前の由来は、山に祭られている高負彦根神社の社殿の後方に巨石があるのだが、その近くの地面を踏むとポンと音がするからだそうだ。音がするのは巨岩の直ぐ下が二〇メートルの平地で、その昔荒川の流路であったからだという。両者に関連性はないが、同じように地面を踏むとポンと音がするという理由で、同じ「ポンポン山」という名前がついているのも何かの縁に違いない。

  

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