MRJ
MRJ(三菱リージョナルジェット/Mitsubishi Regional Jet)
三菱重工業の子会社「三菱航空機株式会社(Mitsubishi Aircraft Corporation)」が開発製造をすすめている70~90席クラスの次世代民間旅客機。
2014年10月18日三菱重工 名古屋航空宇宙システム製作所 小牧南工場(愛知県西春日井郡)において飛行試験用の初めての機体を、ロールアウト(お披露目)式典にて公開された。
初飛行は2015年4~6月を予定している。
国産旅客機としては、昭和39年に開発された戦後初の国産旅客機「YS-11」以来、およそ半世紀ぶりの開発となる。
もともとは、日本産業の振興と雇用拡大を目的とした経済産業省の推進する事業の一つとして、NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)が提案した、環境適応型高性能小型航空機として開発がはじまった。
座席数78のMRJ70、座席数92のMRJ90の2タイプがあり、航続距離は最大でおよそ3400km、近距離の地域を結ぶ路線での利用が想定されている。
機内は、1列4席の配置、大型オーバーヘッド・ビンの装備などの採用により、快適な客室空間となっている。
また、世界最先端の空力設計技術、騒音解析技術などの適用、新型エンジンPW1000GシリーズのPW1215G(MRJ70)とPW1217G(MRJ90)の採用、炭素繊維の複合材を使って機体の軽量化を図るなど競合する海外メーカーの機体に比べ約20%の燃費性能向上、騒音・排ガスの削減なども実現。
2008年の全日本空輸からの25機の受注後、アメリカの航空会社、ミャンマーの航空会社などからも受注契約を結んでおり、航空機産業が日本の成長産業となるか期待される。
| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425601 |