【洋酒手帳】ウイスキー > スコッチ
ハイランド

広い地域に点在する約40の蒸溜所
スコットランド中央部に位置し、東はダンディー、西はグリーノックを結ぶ境界線の北側の広大な地域。西側にはスコットランド最高峰のベンネヴィスが聳え、裾野には荒涼とした草原が広がる。清涼な雪解け水が仕込み水として最適で、古くからウイスキーが造られてきた。1785年創業のグレン ギリーなど歴史ある建物が今も残る。現在は約40の蒸溜所があるが、規模やタイプは様々で、多士済々といった感がある。
ピート香が少ない飲みやすさが特徴
地域が広いので、東西南北の4つに区分されるのが一般的。それぞれ製造方法や環境に違いがあるため、ウイスキーの味に共通項はないが、比較的ピート香が穏やかで、力強い味わいのものが多い。
おもな特徴は次の通り。
ハイランド北……個性的な味わいのものが多く、クライヌリッシュやグレンモーレンジィなどの名品が揃う。
ハイランド南……まろやかで飲みやすく、フルーティー。
ハイランド東……スペイサイドモルトに似通っており、華やか。
ハイランド西……アイラモルトとハイランドモルトの中間的な味わい。
![]() | 東京書籍 (著:上田 和男) 「洋酒手帳」 JLogosID : 8515502 |