【四字熟語】四字熟語 > 仏教伝来と輪廻生死
朝有紅顔
【ちょうゆうこうがん】

「朝に紅顔有りて、夕べには白骨となれる身なり」という。元気のよい紅顔の少年が、不意に死んで骨になってしまうくらい、人生は無常で、人間の一生ははかないということ。蓮如上人(真宗本願寺・中興の名僧)が『御文章』五帖目で、信者たちにわかりやすく真宗の教義を述べた名文句の一節で、「白骨の御文章」として名高い。『和漢朗詠集』下、藤原義孝の詩句「朝に紅顔あって世路に誇れども、夕べに白骨となって郊原に朽ちぬ」から引用された。古歌「あす有りと思う心のあだ桜、夜半に嵐の吹かぬものかは」。
![]() | 日本実業出版社 (著:真藤 建志郎) 「四字熟語の辞典」 JLogosID : 4373574 |