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前庭代償
【ぜんていだいしょう】

片側の末梢前庭(内耳または前庭神経)が障害を受けた際、障害を受けた側の1次中枢(前庭神経核)の活動性は低下する。この活動性の低下が、主に小脳などの機能により回復することを前庭代償と呼ぶ。この現象は末梢前庭の機能障害自体が回復しなくても生じるので、前庭神経炎など末梢前庭障害をきたす疾患によるめまいや平衡障害などを軽減させるのに重要な役割を担う。
![]() | 寺下医学事務所 (著:寺下 謙三) 「標準治療」 JLogosID : 5036116 |