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読本
【よみほん】

江戸時代後期の小説の一種類。絵を主とする草双紙(くさぞうし)に対して、文章を読むことを主とするもの。上方(かみがた)の上田秋成(うえだあきなり)・近路行者(きんろぎようじや)らを先駆として、寛政(かんせい)(一七八九~一八〇一)から文久(ぶんきゆう)(一八六一~一八六四)ごろまで、江戸で出された空想的・伝奇的小説。秋成「雨月(うげつ)物語」、滝沢馬琴(たきざわばきん)「南総里見八犬伝(なんそうさとみはつけんでん)」などがある。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705430730 |