【福武国語辞典】ま行 > も・
揉む
【も・む】

他五
【1】両方の手のひらをこすり合わせて、ものに力を加える。「きりを―・んで穴をあける」「シャツを―・んで洗う」【2】手のひらや指先で押したりつまんだりして、かたさをほぐす。あんまする。「肩を―」【3】さまざまな方向から力を加え、ものを安定させない。【ア】ものをあちらこちらとゆり動かす。「風に―・まれる」「みこしを―(=みこしを一か所でぐるぐる回す)」「子供の受験に気を―(=あれこれと心配する)」「身を―・んで嘆く」【イ】いろいろと入り乱れて押し合う。「もう少し―・んで(=激しく議論しあって)から結論を出そう」「―・みに―・んで攻め合う」【ウ】〔「もまれる」の形で〕いろいろな力を受けて苦しいめにあう。「人波に―・まれる」「世間の波に―・まれる(=つらい経験をする)」【4】〔俗〕勝負事・運動などで、強い者が弱い者をきびしく鍛える。「よし、―・んでやろうか」
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705407980 |