【福武国語辞典】ま行 > むし
無心
【むしん】

名・形動/名・他サ変/名
【一】(名・形動)【1】迷いや欲がない状態。「―の境地」【2】(子供などが)世間の邪悪に染まっていないこと。「―に遊ぶ」「―な寝顔」【二】(名・他サ変)金品をねだること。「金の―に来る」【三】(名)連歌用語で「有心(うしん)」の対。滑稽(こつけい)な俳諧(はいかい)連歌をいう。鎌倉初期から約百年間、無心衆(むしんしゆ)(=栗本衆(くりのもとしゆ))の人々などが作った。以後、流行しなくなり、作品はわずかに「※玖波集(つくばしゆう)」の「雑体連歌(ぞうたいれんが)」に残るだけであるが、民衆の文学として意義が深い。↓有心
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705394090 |