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プロレタリア文学
【プロレタリアぶんがく】

大正後期から昭和初年のころ、唯物史観(ゆいぶつしかん)にもとづいて、プロレタリア階級の立場から、その階級的要求を主張した文学。{参考}社会主義文学は明治期にすでにあったが、自覚的に労働者の解放を意図した階級文学の成立は、大正十年(一九二一)「種蒔(ま)く人」の創刊にはじまる。代表作に、葉山嘉樹(はやまよしき)「海に生くる人々」、小林多喜二(こばやしたきじ)「蟹工船(かにこうせん)」、徳永直(とくながすなお)「太陽のない街」、中野重治(なかのしげはる)「春さきの風」などがある。↓社会小説
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705346890 |