【福武国語辞典】は行 > ひゆ
比喩・譬喩
【ひゆ】

【1】たとえること。【2】直接に表現しないで他のものを指し示し、両者の共通点を推測させて間接的に伝える表現技法。比喩には、直喩(ちよくゆ)(例―ひまわりのように明るい娘)・隠喩(いんゆ)(例―花の顔)・諷喩(ふうゆ)(例―棚からぼた餅(もち))・活喩(かつゆ)(擬人法。例―花笑い鳥歌う)などがある。比喩の目的は、伝達と強調にあり、抽象的なものを具体的なものにおきかえる例が多い。また、聞き手・読み手の想像力を刺激して効果をあげようとする。「仁王のようにたくましい肉体」では「仁王のように」はなくても論理的意味は伝達できるが、あったほうが感性的意味がよく伝達できる。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705322730 |