腹
【はら】
【1】脊椎(せきつい)動物の胴体の下または後半部分。人では体の胸から腰の間の前の部分。その表面をも内部をもさす。おなか。【ア】胃・腸がはいっている部分。また、胃腸。「―がへる」「―をこわす」「―ごしらえ」「たいこ―」【イ】子が宿る、母親の体の中。胎内。また、その母から生まれたこと。「私が―を痛めた(=自分が生んだ)子です」「―ちがいの子」【2】心。【ア】心に考えたり思ったりすること。考え。本心。真意。「―のうち」「―を読む(=考えを知る)」「―をくくる(=覚悟する)」「結婚しようと―を決める」「敵がせめてきたらすぐ逃げる―だ」「―が黒い(=悪だくみをしているようす)」「―づもり」「―を探る(=相手の心の中を知ろうとする)」【イ】おそれたり、心配したりしない気力。「―のすわった(=落ち着いて物事に動じない)人物」「あの人は―のできた人だ」「―が太い(=心が広い)」【ウ】気持ち。「―が立つ(↓怒る の{類義表現})」▽【ア】【イ】は「肚」とも書く。【3】物の中央のふくらんだ部分。「指の―」「びんの―」
| ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705301860 |