【福武国語辞典】は行 > はし
走る
【はし・る】

自五
【1】一定方向へ勢いよく進む。速く進む。【ア】人・動物・乗り物などが地面に沿って速く進む。「校庭を―」「全速力で―」「列車が―」【イ】事物が勢いよく進む。激しく動く。「いなずまが―」「虫酸(むしず)が―(=不快でたまらない)」「筆が―」「刀がさやから―(=すべり出る)」【ウ】ある状況に向かって、勢いよく進む。「感情に―」「過激な思想に―」「空想に―」【用法】【ウ】は、多くは、本来あるべき状態にとどまれず、ある方向に流されていく意味を含み、マイナス評価に用いる。【2】急に現れて消える。「痛みが―」「怒りが―」【3】にげる。本来あるべき場所から急いで別の場所へ移動する。「味方を捨てて敵のほうへ―」「戦いに敗れて、東のほうへと―」【4】(道・川などが)ある方向に通じている。「川が平野を南北に―」
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705293030 |